「大人の本気サプライズ演劇②」第395回サルシカ隊がいく

投稿日: 2016年04月05日(火)11:25

001写真/松原豊(写真師マツバラ) テキスト/サルシカ隊長

美里中学校を卒業する3年生におくる保護者たちのサプライズ演劇。
午後5時の開演時間が迫っていた。

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高まる緊張感に耐えられず、お父さんたちはビールを飲んじゃう(笑)。

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串揚げのまるうも到着。
芝居あとの卒業パーティのための、オードブルと串揚げの準備に入る。

まだフライヤーの油も温まっていないのに、お父さんたちは「つまみを食わせろ、串揚げを食わせろ」とキッチンカーに群がる(笑)。

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5時。
卒業生と親たちがぞくぞくと集まってくる。

この時点では、子どもたちは親たちが手配した芝居を観せられると思っている。

「なんで卒業パーティにお芝居なんだよ〜、そんなの観たくねぇよ〜」

なんて言ってるやつらもいる(笑)。

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5時半の開演時間直前。
客席は24人の卒業生とその保護者、兄弟などで満席。

まだこの時点でも、子どもたちはこうして親といっしょに芝居を見るのだと思っている(笑)。

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5時半。
開演。

第七劇場の主宰である鳴海さんからみなさんに挨拶。

「卒業生のみなさん、おめでとうございます!
保護者のみなさん、学校関係者のみなさん、本日はまことにおめでとうございます!」

この鳴海さんの挨拶はすでにお芝居(笑)。
台本に沿って進められる。

「きょうは、昨年わたしたちが発表したお芝居『アリス・イン・ザ・ワンダーランド』の特別版をご覧いただきます。
上演時間は50分ほどです。携帯電話のスイッチをお切りになって・・・」

そしてファンファーレがなって暗転。
ついにお芝居がはじまる。

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冒頭。
鳥がさえずるワンダーランドから物語ははじまる。
双子のトゥイードル・ディーとトゥイードル・ダムとおぼしき2人が登場。

ここは第七劇場の劇団員である小菅くんと伊吹くんによる本気のお芝居。
客席の子どもたちは少しざわつきつつも、どれどれお芝居を觀てやろうかなあモードに移りつつある。

が、ダミーのお芝居は3分ほど(笑)。

双子のトゥイードル・ディーとトゥイードル・ダムが、落ちていた日記らしきものを見つけたところから、話は急展開するのである。

「なになに、きょう、美里文化会館で、◯◯と◯◯と◯◯が、天井裏に忍び込み、あろうことか天井を踏み抜きやがった・・・」

その日記には、子どもたちが実際にやらかしたエピソードが書かれている。
しかも、中学生活3年の中で最大の事件(笑)。
関係した子どもたちを中心にどよめきと笑いが起きる。

「いったい何がはじまるのか・・・?」
「アリスじゃないの・・・?」

謎のまま舞台は再び暗転。
そして、アリスのはずなのになぜか始業のチャイムが鳴るのである(笑)。

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場面が明けると、そこは教室になっている。
小菅くんはズラをかぶり、スカートをはき、双子のひとりから担任の先生へとなっている。
伊吹くんは先生のアシスタント。

これはきっとセリフや段取りを忘れるであろう保護者たちをサポートするため、鳴海さんアイデアで設けられた役(笑)。
ここからもう支離滅裂の世界へと突入していくのである。

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担任の先生が子どもたちの実際の名前を呼んで出席をとる。
子どもたちはとまどいながらも返事をする。
が、子ども以上に大きな返事をして、ステージにあがるのは、その親(笑)。

そう、自分の子どもを親が演じるのである。
想像を超えた事態に子どもたちは盛り上がりまくっている。

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まず美里文化会館の天井を踏み抜いた子どもたちの親は、子どもにかわってバツをうける。
本気の腕立て。
もうこのあたりから芝居が芝居でなくなってきている(笑)。

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続いて。
クラスで一番居眠りをしていた◯◯くんのお母さんが、本人にかわってお仕置きを受ける(笑)。

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社会見学で名古屋にいったとき、こっそりアニメイトに立ち寄った女子ふたりは、本気の腹筋(笑)。
親たちは子どもたちが思っている以上にいろいろなことを知っている。
子どもたちの悪さの一部始終が舞台で明らからにされていく(笑)。

「うわー、こわー、なんでそんなこと知っとんの〜」
「ひえ〜、バレとった〜」

客席から子どもたちの悲鳴があがる(笑)。

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吹奏楽部だった◯◯くんのお父さんはトランペットを披露。
この日のために3ヶ月間、ひたすら練習をしてきた。

見事に音程がはずれ、狙い通りの笑いが沸き起こる(笑)。

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女子バレーボール部による県大会の様子の再現。
子どものフォームそっくり!

ここでも数々の裏エピソードが明らかにされていく(笑)。

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続いては、中学生活における最大行事であった修学旅行の様子が・・・。

原宿で見知らぬ人に連れられてロブスターを食べに行ってしまった話、
ディズニーランドでラブラブしていたクラス内のカップルの話、

当事者というか、知っている人にしかまったく受けない話がつづく。
関係者のみの劇場は、これ以上ないぐらい盛り上がっていた。

お芝居はいよいよ佳境に!
まだまだ続くサプライズのあと、卒業パーティへとうつるのだ!!!